1957年に登場したハッセルブラッド500Cの最前期モデル
1958年製造の500Cです。

外観の特徴は、前面の2つの小さなホールと側面の半円形の吊り金具です。

内部では、ポンプ式のエアダンパーが搭載されているのが
、後年のモデルとの違いです。

実際に分解して確認はしていませんが、別に出品しているカメラ雑誌で示されているのが1959年型なので、その前年のモデルのこれはエアダンパー搭載と言えます。

また、フォーカシングフードが後年のものとは異なり、ヒンジというか蝶つがい式です。写真で確認願います。
また、ルーペも初期型のものです。

巻き上げノブはクランク式でなく、初期型の太鼓型です。

動作状況です。
巻き上げはスムーズで、途中で重くなったり引っ掛かるようなことはなく、一定のトルクでチリチリと巻き上がります。

レンズとの連結を行うフロントキーは、レリーズに伴い、俊敏に動いています。

バックシャッターは、レリーズに伴いスムーズに開閉します。

フォーカシングフードは素早く開きます。
ルーペもワンアクションで立ち上がってきますが、新しいフードではルーペはツーアクションなので、これがデフォルトなのかどうかは確認できませんでした。

固定式のスクリーンは、以前の所有者により明るいタイプに交換されています。
インテンスクリーンまたはアキュートマットかなと思われますが、固定されているため確定はできませんでした。

外観上の気になる点です。
貼り革はボディ、フードとも、剥がれ、縮みはなく良好ですが、巻き上げノブの太鼓表面に僅かに縮みがあります。

クロームメッキの一部に剥がれがあります。

スクリーンの左上に擦りキズがあります。

また、全体にスレはあります。

出品商品は、500C本体のみで、フロントキャップとリアカバーが付属します。

フロントキャップは純正ですが、時代が合っていません。
リアカバーは金属製で、シリアルナンバー確認用の切り欠きのない前期タイプです。

レンズ、マガジンは付属しません。

コレクションにも実用にも向く状態ですが、美品というわけではありません。
ただし製造から65年ということを考えると、良好な状態だと思います。

1957年型を探すため出品します。

スムーズな取引に心がけています。
よろしくお願いします。