本器はライトアッシュボディに同社オリジナルの「才蔵(SIZ)」と名付けられたシースルー・シルバー・メタリックカラーを纏い、アッシュの杢目もしっかりと活かしつつ、トラディショナルとモダンを組み合わせたクールなルックスに仕上がっています。3.91kgと5弦ベースとしては軽量ながらアッシュらしいドシっとした迫力とキレがありつつ、トラディショナルなミドルの粘りとヌケ感を両立させており、フィンガースタイルはもちろんながら、ピックで疾走感のあるロックサウンドにも相性がいいですね。1弦とPGの距離は6.5mm程度と非常にスラップがしやすい距離に設定されており(一般的なJBタイプは10mm程度)、プルやロータリーなどの多彩なプレイにもしっかりと対応し、どんなバンドの中でも正にリベロのようにしっかりとバンドサウンドを支えることが可能なプレイアビリティを誇ります。フリーダムの特徴のひとつARIMIZO(アリミゾ)と呼ばれるトルク・マネージメント構造は円形プレートとボルト一本でネックとボディを固定しており、楽器の中心部であるネックジョイントの剛性と振動伝達をネジの締め付け具合で調整すれば、おのずと音質がコントロールできることに基づいたシステムです。例えば、最も締めた状態では硬くタイトで倍音を抑えたクリアなキャラクターが、緩めた状態ならば丸みを帯び、倍音を含んだ柔らかめなニュアンスというように、専門の知識をもたないユーザーでも直感的に調整が行なえます。（※締めすぎ、緩めすぎは破損の恐れがありますのでご注意ください。）もちろんこれは木材がしっかりと鳴っていることが大前提にあるからこそ得られる恩恵ですので、フリーダムの完成度の高さを裏付けています。主観ではありますがピックガード部に軽い弾き痕がある位で大きな傷は無いと思われます。セカンドオーナーですが軽く弾いたくらいでほとんどインテリアとして飾ってある程度です。